TAKAMATSU SNOWSCOOT COMPETITION JAPAN

操作感の軽いスクートを作ろう!第3回…一気に完結編!

 今回はこのブログを開始してから一番長い記事となります。

 ※気分が悪くなったら休憩して下さい。




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〇三日目 ハンドル~① ハンドルの角度

はじめに「ハンドルの角度が駄目、身体から遠いからあと1㎜くらい手前に倒そう」

逆の場合「ハンドルの角度が駄目、身体に近いからあと1㎜くらい前に倒そう」


つまり…ハンドルが身体から近くもなく遠くもない均衡点を探す。

簡単に言うと…すべての動作を始めやすいハンドル角度を探す。 


私の個人的思想=ハンドル角度はボードの面出しより重要だと思っています。

私のセッティング=上記写真参照。




〇四日目 ハンドル~② ハンドルの幅

はじめに「ハンドル幅が狭くてちょっとしたギャップでハンドルがフラフラする。ハンドル幅をもう

      少し広くしよう」

逆の場合「ハンドル幅が広くて安定はするけれど、取り回しが悪くダイレクト感が無い。ハンドル

      幅をもう少し狭くしよう」


私の個人的思想=SUNN純正ハンドルがスクートハンドルの基本形状ではないかと思います。

私の使用パーツ=SUNN純正ハンドル。グリップはSUNN純正が一番調子良いので愛用して

            います。
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〇五日目 ステム・ハンドルの高さ

はじめに「ステムの取り付け位置が高くて不安定だから3㎜低くしよう」

逆の場合「ステムの取り付け位置が低くて左右に倒しにくいから3㎜高くしよう」


つまり…重心が高いと不安定になるが左右にスクートを倒しやすい。逆に低いと安定するが左   
     
     右にスクートを倒しにくくなる」

だから…ステムの取り付け位置が高くもなく低くもない均衡点を探す。


簡単にいうと…左右にスクートを一番倒しやすく戻しやすい高さ(均衡点)を探す。


私のセッティング=参考までに下記の写真をご覧下さい。
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はじめに…いつも滑走するときに足を置く場所に立ち、背筋を伸ばして垂直に立ちます。

そして…手と腕を伸ばした状態で、中指の先端がグリップに触れるようにします。

結果…これがハンドルの高さの基本セッティングだと思います。 


※ハンドル角度とステムの取り付け位置は密接な関係にあるのでハンドルの角度を変えればス

  テムの取り付け位置も変わります。




〇六日目 ボードの面出し~ 

ケース…1

はじめに「Fボード左後ろのエッジの接地感が無いからインサートボルトのトップボルトを4分の

       1回転緩めよう」

逆の場合「Fボード左後ろのエッジの接地感が高すぎるからインサートボルトのトップボルトを4

       分の1回転締めよう」


ケース…2

はじめに「Fボードの接地感が強すぎて、スライドしたときにFボードを中心としたオーバーステ

      アが発生する(Fボードを中心として巻き込む感じ)。だからFボードのトップボルトを全

      部2分の1回転締めよう」

逆の場合「Fボードの接地感が無さ過ぎで、Rボードを中心とした滑りになる。だからFボードのト

      ップボルトを全部2分の1回転緩めよう」


つまり…スクートに乗車した状態で、全てのエッジの接地感を均等に出すことで面だしの作業

     は完了する。基本はスクートをひっくり返し、エッジラインを見て調整するが、最終的な

     セッティングは実際に滑りながら上記のように調整する。


私のセッティング=基本的に無荷重(スクートに乗車してない状態)で「への字型」。そして、スク

            ートに乗車したときに全てのエッジが均等に接地するようにしています。


私の個人的思想=この面出し調整というものを正確に理解している人が近くにいるかいないか 
            がスクート初心者のスクートライフを左右する。
                 ↓↓
そういう人が近くにいる=スクートに夢中になる。
                 ↓↓
そういう人が近くにいない=なんだこれ…意味わからん…。もう面倒だ…。スクート→ヤフオク

orリサイクルショップ行き。

※この面出しが自分で出来ないと九日目のエッジ調整には入れません。




〇七日目 デッキ部

どうしても急斜面などで体が後傾になり、Fボードのエッジを雪面に入れことができず鋭いカー

ビングが出来ない。そこで考えたのがコレ

※このパーツを装着する場合はストラップをきつめにして下さい。そうしないと意味がありませ

ん。




〇八日目 ストラップ~取付け部

どうしてもカービングしたときにストラップのサイドが雪面に当たり減速する。そこで考えたのが

これ。
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〇九日目 エッジ

 どうしてもフロントボードのエッジが雪面に入りにくい。アンダーステアが発生する。そこで考え

たのが前後のボードでエッジ角度を変えること。


Fボードのエッジ角度88°Rボードのエッジ角度89°(※垂らさず)

もしくは…

Fボードのエッジ角度89°Rボードのエッジ角度90°(※垂らさず)


私の個人的思想=どう頑張ってもFボードは長さの問題からRボードの性能には勝てないので

            す。でもこのエッジ角度を前後で変えることでFボードとRボードが絶妙にリ

            ンクし、弱い力の入力でもFボードのエッジが雪面に入るのでニュートラルス

            テアに近づきました。そしてコーナリングスピードが刺激的に向上しました。


私のセッティング=Fボードのエッジ角度88°Rボードのエッジ角度89°(※垂らさず)

※参考までに…前後のエッジ角度を88°にするのは危険です。エッジが雪面から抜けにくくな

り、とっさの時に逃げられません。色々と試しましたが正直なところ危険です。

※このことについてはTRIXさんにご協力頂きました。ありがとうございました。




〇十日目 ワクシング 

 板が滑らないと上記のセッティングが完成していても操作感は重たくなります。だからシーズ

ン前に入念なベースワクシング。そしてシーズン中は必ず滑走毎にワクシングを施します。滑っ

て自宅に戻ったらまずワクシング。滑らない時に滑走面は出しません。ワックスを剥がすのは

滑る時だけ。




〇十一日目 ブッシュ

とりあえず今はsunn純正ブッシュを使用しています。

理由=SUNNボードはこのブッシュで作られたからです。

※他のブッシュを使用するとSUNNボードのパフォーマンスを著しく落とす場合があると思いま

す。またボードとフレームの間に挟むウレタンパッドがないと駄目ですね。




〇十二日目 フレーム


 最後にフレームの話しをちょっとだけしたいと思います。例え重量が重たくても中速から高速

になれば扱いやすく軽く感じるものがあります。軽量フレームが全てではありません。これは自

転車の世界でも同じです。ここを間違わない方が良いのかなと…?あと、スクートは適度に重

い方が安定する乗り物ではないのかなと…。

私の使用フレーム=05SUNN・06SUNN いずれもパウダーガード無し。



そんな訳で…結論。冒頭でも書きましたが「軽いスクート」とは「重量の軽いスクート」だとも思い

ますが、「弱い力の入力で自由自在に操れる身体的に優しいスクート」のことだとも思います。

そしてこのようなスクートを手に入れるために「行ったこと」「考えていること」が上記の一日目~

十二日目の内容です。今回は私の個人的主観で長々と書いてみましたがみなさんはどうでしょ

うか?

                                   以上・ISF代表SONO
by baribarizenkai07 | 2009-02-12 21:48 | 操作感の軽いスクートを作ろう | Comments(0)